◇◆あじさい◆◇

『あんたのママは、立派だよ〜。親と子に血の繋がりがあろうが、なかろうが、あんたと、あんたのママは、本当の親子と変わんないっ！それ以上とは言わないけど、それ以下でもないっ！分かってんでしょ〜？そんな事…。』




私の顔に笑みが零れた…。

流れる涙はそのままだけど、さっきまでとは違う、温かい涙だった。




『さっ、そろそろウチのドラ息子が起きるかなぁ〜？「メシ、メシ！」 うるさいからぁ〜！』



『はいっ！』



私はこの日、とっつぁんママと話せた事を心から良かったと思いながら、家に帰った…。