◇◆あじさい◆◇
『風花ぁ〜。何処行ってたんだぁ!父さん、今から病院向かうからっ、家頼むぞっ!』


父が慌ててクツを履くのを見て、聞かずにはいれなかった…。


『…お母さん。なんかあったの?』



『急に、胸の痛みが酷くなって苦しみ出したって。今、病院から電話があった。』



頭の中が、
真っ白になった…。




『私も行くっ!』



父の車に飛び乗ると、心ここにあらず といった状況だった…。


一刻も早く、母の元へたどり着きたい一心で、落ち着きを持てなくなっていた。
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