◇◆あじさい◆◇
翌日、4人は始業式を休み、母の葬儀に来てくれた。



葬儀の後、改めて4人と顔を合わせた。



沙織は何も言わず、私を強く抱きしめた。

頭を摩りながら、震える声で沙織は言った…。


『…辛かったねっ。苦しいねっ。

…大丈夫だょ…?

私達がいるからっ。

風花の側には、いつだって私達がついてるからねっ。』



沙織のかすれる声に、私はただ、頷く事しか出来なかった…。



その言葉が嬉しくて、心が救われていた。
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