◇◆あじさい◆◇
『とっつぁ〜んっ!』



他の3人とは違い、歩いて帰る とっつぁんの姿は、走って間もなく見つけられた。



足を止め、振り向く とっつぁんに私は勢いよく飛び付いた。


びっくりした とっつぁんは驚きを隠せないでいた。

『っどうしたっ!?』


『っえっ?
わかんないっ!』


『はっ!?』



びっくりしたのは、とっつぁんだけじゃなかった。


その瞬間、私自身、何故飛び付いたのか分からなかった…。


…けれど、どうしても抱きしめずにはいられなかった。



ふと、顔が熱を感じた。
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