◇◆あじさい◆◇
家の前に着くと、とっつぁんは、そっと私の手を離した。
『…とっつぁん。
アタシねっ、ホントはっ…』
『知ってるよ。』
私が言いかけた言葉の上に被せられた言葉。
『………。』
『俺の片思い歴をナメんなよ…?』
『…えぇ?』
その瞬間、冬の夜空はチラチラ雪を降らし出した。
『さっびぃなぁ!!
おいっ、もう家入れっ!
あぁっ!風邪引くなっコレっ。』
とっつぁんは、恥ずかしさからか、突然大声で空を見上げた。
『ホレッ!ホレホレッ!』
そう言って両手をパタパタさせると、私を玄関まで押しやった。
この日、
私達は、やっと互いの気持ちを確認できた。
裕介には、
心から感謝をしていた。
『…とっつぁん。
アタシねっ、ホントはっ…』
『知ってるよ。』
私が言いかけた言葉の上に被せられた言葉。
『………。』
『俺の片思い歴をナメんなよ…?』
『…えぇ?』
その瞬間、冬の夜空はチラチラ雪を降らし出した。
『さっびぃなぁ!!
おいっ、もう家入れっ!
あぁっ!風邪引くなっコレっ。』
とっつぁんは、恥ずかしさからか、突然大声で空を見上げた。
『ホレッ!ホレホレッ!』
そう言って両手をパタパタさせると、私を玄関まで押しやった。
この日、
私達は、やっと互いの気持ちを確認できた。
裕介には、
心から感謝をしていた。