◇◆あじさい◆◇
『…ごめな…。
カオルちゃん…。』
私は、とっつぁんが目を覚ましてからというもの、この言葉をよく耳にした。
とっつぁんママは、その度に笑い飛ばした。
その横顔は、いつも優しさの中に何かを抱えて見えた。
『…俺さぁ、
足が治ったら、風花を連れて行きたいトコあんだぁ…。』
とっつぁんの言った一言に、私の胸は締め付けられた。
『…えぇっ?どぉ〜こぉ?』
私より先に、とっつぁんママが聞き返した。
『そんなのっ、言っちまったら意味ねぇ〜じゃん。』
とっつぁんの
嬉しそうな顔を見てるのが
…苦しかった…。
カオルちゃん…。』
私は、とっつぁんが目を覚ましてからというもの、この言葉をよく耳にした。
とっつぁんママは、その度に笑い飛ばした。
その横顔は、いつも優しさの中に何かを抱えて見えた。
『…俺さぁ、
足が治ったら、風花を連れて行きたいトコあんだぁ…。』
とっつぁんの言った一言に、私の胸は締め付けられた。
『…えぇっ?どぉ〜こぉ?』
私より先に、とっつぁんママが聞き返した。
『そんなのっ、言っちまったら意味ねぇ〜じゃん。』
とっつぁんの
嬉しそうな顔を見てるのが
…苦しかった…。