◇◆あじさい◆◇

―祐介―




一気に鼓動が早まった。

【どうして…？私…。】




確かに、いつも気が付くと祐介を目で追ってしまう自分に気付いていた。

でも、大切な仲間だから…。ずっと気持ちを膨らませずにいたのに…。



和也、
その一言で、私の気持ちが弾けたよ…。



心に傷を負った祐介を、救いたくて 仲間だから、そばに居ようとしたんじゃない。


私が、祐介のそばに居たいと願っていたんだ…。