◇◆あじさい◆◇
私の母は、
幼い頃から近所でも評判がよく、大人から子供まで皆母を慕っていた。



周りに誰が居ようと、私がいけない事をする度に、大きな声で怒鳴り、よその子であろうが、悪い事は悪いと怒りつけた。

その反面、誉めるときは誉める。優しい笑顔とひょうきんな一面も持っていた為、私は、そんな母が大好きだった…。


4年生ぐらいまでは…。


5年生にあがり、春の遠足…。私は仮病をつかい、休んだ…。


どうしても、母のお弁当を見られたくなかった。
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