◇◆あじさい◆◇

運命のクラス分け…。




体育館の壁にズラッと張り出された紙を私達は緊張の面持ちで見つめた…。




『あった！あった！沙織っ！俺ら５組っ！』


和也が叫んだ。


『えっ！？ホントっ？何処？何処っ？…やったぁ〜！！ってか祐介もじゃん！』



沙織と和也、祐介は同じクラス。
次に叫んだのはとっつぁん…。



『おいっ風花っ！６組６組っ！』



私は慌てて６組のクラス表に目をやった。




【あったっ！】




『よかったぁ〜！俺マジで誰とも一緒じゃなかったら…って心配で眠れなかったんだよなぁ〜！』



私はとっつぁんと同じクラスになった。



私達は全員普通科で、普通科は３組に分かれていた為、誰かと誰かは同じクラスになれる事を知っていた。

できれば、５人全員同じクラスに…と願っていたが、もし、自分１人だけ離れたら…という不安の方が大きかった。



皆がホッとしている中、私は祐介と違うクラスになった事を少しだけ落ち込んでいた…。