◇◆あじさい◆◇
そんな風に始まった高校生活…。
私達はクラスが違っても、休み時間には隣の教室を行き来しながら相変わらずの日々を送っていた。
やっと少し新しい生活にも慣れ、最初の夏休みを迎える頃の昼休み、私達はいつもの様に体育館の観覧席で、お弁当を広げていた…。
弁当と言っても、私と和也は売店でパンを買う毎日。
私はまだ、母の弁当を心のどこかで許す事ができなかった。
『あのさぁ!
俺ら、夏休み、二人でバイト始めようかと思ってんだぁ!なっ?』
『うんっ!』
和也と沙織が言い出した。
『マジでっ?夏休みはする事いっぺぇ〜あんだろぅよ!?』
とっつぁんが弁当をひっくり返すぐらいの勢いで出した声が体育館中に響いた。
『俺も、沙織も、親…1人だから…。自分の小遣いは自分らで…って思ってんだ。』
『携帯代もバカんならないしねっ…。バイトって言っても、休みはあるし、二人同時に休みもらえる様に別々のトコでするって決めたからっ。海も行けるし、花火もできるっ!』
私達はクラスが違っても、休み時間には隣の教室を行き来しながら相変わらずの日々を送っていた。
やっと少し新しい生活にも慣れ、最初の夏休みを迎える頃の昼休み、私達はいつもの様に体育館の観覧席で、お弁当を広げていた…。
弁当と言っても、私と和也は売店でパンを買う毎日。
私はまだ、母の弁当を心のどこかで許す事ができなかった。
『あのさぁ!
俺ら、夏休み、二人でバイト始めようかと思ってんだぁ!なっ?』
『うんっ!』
和也と沙織が言い出した。
『マジでっ?夏休みはする事いっぺぇ〜あんだろぅよ!?』
とっつぁんが弁当をひっくり返すぐらいの勢いで出した声が体育館中に響いた。
『俺も、沙織も、親…1人だから…。自分の小遣いは自分らで…って思ってんだ。』
『携帯代もバカんならないしねっ…。バイトって言っても、休みはあるし、二人同時に休みもらえる様に別々のトコでするって決めたからっ。海も行けるし、花火もできるっ!』