◇◆あじさい◆◇
小学最後の運動会…。
私は100メートル走を1位でゴールした。


お昼の時間になり、私は誇らし気に、母の待つテントへ向かうと…。

母は、親達でぎゅうぎゅうのテントど真ん中。

『風〜花っ!!
こっち こっちぃ!!』


周囲の人が動きを止める程の大声で、膝立ちの母は 満面の笑みで大きく両手を振っていた…。



その瞬間、
私の顔は熱くなった…。



【やめて、お母さん…。

恥ずかしいよ…】



この時を境に、
私は次第に
〜お母さん〜
という存在を恥じる様になっていた。
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