PRINCESS story

俺は躊躇することなく、床に倒れこんだ琴葉を抱き上げた。

とても苦しそうで、もうどうしたら良いか分からない。


琴葉の体は予想よりもずっと軽かった。

透明感のある白い肌からは、儚ささえ感じられる。


雑に扱えば目の前から消えて無くなってしまうんじゃないか…

そんな不安感に支配される。


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