PRINCESS story
「分かった…奏斗、もし、私にできることがあれば、言ってね?」
「ああ。ありがとな」
私、やっぱり頼りないのかな?
「そうだ、じゃあ私、部屋の掃除でもしとこうかな。奏斗の部屋も」
「掃除?そんなの、琴葉の仕事じゃないだろ?」
「ううん、いいの。私だって少しくらい、役に立ちたいし」
「そっか。じゃ、よろしく。
あっ、でも書類の位置とかは変えないで」
「了解。気を付けて行って来てね」
「ありがとう」
この時、どうして私は奏斗の部屋を掃除するなんて言ったのかな?
もしこんなことしなければ……
傷付かなくてすんだかもしれないのに…