PRINCESS story

ぼーっとそんなことを考えていると、いつの間にか別荘に着いていた。


あまり大きな別荘ではないものの、2人で過ごすのには十分だ。



「琴葉、着いたよ」

眠っていた琴葉を起こす。


「ん?」


目を覚ました琴葉は、状況が理解できていないようだった。


「ここ……えっ?ど…こ?」

「別荘だよ、王室の」

「別荘!?なんで?」


「2人で…過ごそうと思ってさ。琴葉の誕生日を」




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