PRINCESS story

「俺……情けないけど、まだ沙穂のことを整理しきれてないんだ。
もし、今、この中途半端な状態のまま気持ちを伝えたら、俺は、琴葉をもっと傷付けるだけだと思う」


俺は、正直に気持ちをぶつけた。


「前に、琴葉言ってくれただろ？
時間が解決してくれるって。
俺も、そう思う。

だから、もう少しだけ時間が欲しい。
沙穂のことを、自分の心の中に俺が、しまえるようになるまで。
純粋に琴葉のことだけを見れるようになるまで。

そしたら、絶対に、ちゃんと俺の気持ち伝えるから。
その時まで、もう少し待って欲しい」



琴葉、君は今、一番大切な存在なんだ。

だから、好きだっていう気持ちは、もう少ししてから大切に伝えたい。