PRINCESS story
どれくらいの時間が経ったのだろう?
私が目を覚ました時、周りはすでに真っ暗だった。
身体中が痛いうえに、全身が熱を帯び、寒気とふるえがとまらない。
立ち上がろうとしても、ふらついて上手く立ち上がれない。
早く帰らないと、皆が心配する…
とりあえず連絡を、と思い携帯を開くと、さっき掛けられた水のせいで使い物にならなくなっていた。
今、何時なのかさえ分からない。
私は、重い自分の身体を無理矢理動かし、宮殿へと歩き始めた。
また意識が朦朧としてくる。
倒れる前に、着きたい…
私は、戻らないといけないの。