PRINCESS story
「あなたは、お姫様にはなれないの。
あなたみたいなどこにでも居る女子高生に、この国を背負うことなんて出来るはずがないのよ?」
反論できなかった。
確かに、私にはまだまだ至らない点がたくさんある。
「……努力します…」
「努力?笑わせてくれるわね」
今は、何を言っても無駄かもしれない。
だから……
「私、いつか全員に認めてもらえるような王子妃になれるように頑張ります…
それは、簡単なことではないかもしれないけれど…」
精一杯、私の気持ちを伝えた。
でも、帰ってきた言葉は、冷酷だった。
「無理よ。
あなたがいくら努力したって、本当の王子になるのは和也、そしたらあなたはただの凡人よ」