PRINCESS story
「どうだった?」
部屋に戻ると隣の部屋から奏斗が顔をのぞかせて言った。
「うん………
みんな、すごく喜んでくれたよ。
でも、志保さんにだけは受け取ってもらえなかった…」
「そっか……
…あんまり気にすんなよ…?」
「ありがとう」
奏斗の言葉で、少しだけ気が軽くなった。
「そういえば、琴葉に荷物届いてたよ」
「私に?」
「テーブルに置いておいたけど、なんかすごく重かった」
「……なんだろう…?」
私はテーブルに置かれた段ボールの箱を見てみた。