PRINCESS story

「ごめんなさい…
本当にごめんなさい…」


琴葉が立ち上がって俺や中野さん、河西さんに深々と頭を下げた。


「迷惑ばかりかけて、ごめんなさい…」



涙を流しながら頭を下げる琴葉の体をそっと起こす。



「どうして謝るの?琴葉は何も悪くない」


「違うの……私のせい…
私さえいなければ……」



俺は琴葉を抱き寄せた。


「分かった、分かったから…」


「ごめんなさい…」


「中野さん、河西さん…琴葉と2人にしてくれませんか?」


「かしこまりました」



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