PRINCESS story
真相
数日後、私と奏斗は王様に呼ばれた。
「座りなさい」
ソファーに奏斗と共に腰掛ける。
「姫、もう具合は大丈夫ですか?」
王妃様が私を気遣ってくれる。
「お陰様で、すっかり良くなりました。
長い間、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした」
「そんな、謝ることではありません。
子が親に心配をかけるのは当たり前のことなんですから」
王妃様の優しい言葉に、思わず笑みがこぼれる。
最近、家族の温かみをよく感じる。
きっと、奏斗に愛されて、王様や王妃様、翔子さんたちに支えられてるからだ…