PRINCESS story
「王様、お呼びでしょうか」
「入りなさい」
ウエディングドレスを着ていると、動くのも大変……
そんなことを思いつつ王様の部屋に入ると、そこには奏斗と王妃様、雅さんもいた。
「まあ、すごく綺麗よ!」
雅さんに言われて、恥ずかしくなり顔を伏せる。
「琴葉姫、緊張していないか?」
王様に聞かれ、私が答える。
「とても…緊張しています」
「そうか。そうだろうと思っていたよ。
でも、パレードの最中は下を向いてはならない。
たくさんの国民が君を見るのを楽しみにしている」
「はい」