PRINCESS story
「人形…か…
何か悲しいね…」
「俺は、慣れたさ。
でも琴葉は慣れてない」
「…私なら大丈夫。
王室に入ることになって、決めたから。
強くなる、って」
私がそう言うと、奏斗が笑顔で言った。
「そっか」
「王子、姫、準備が整いました。これよりパレードを開始させていただきます」
まるで馬車のような白い車に乗せられた私たちに、中野さんがそう言うと、宮殿の門が開かれた。
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