PRINCESS story

「サービス?」


どんなことをするのかよく分からず戸惑っている私に、奏斗が言った。


「今から俺が何をしても、驚いた顔はせず、笑顔でいてよ?」

「…うん…分かった」


奏斗、何をする気なんだろう?


そう思い、奏斗に聞こうとした瞬間、奏斗が私の手を握った。


そして、その手を上げ、国民や記者に見せびらかした。



「えっ?」

「だから、驚かないでって。
写真撮られてるんだから、笑って」

「うん…」



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