PRINCESS story

中野さんは少し考えてから言った。


「……分かりました。明日、もう一度お迎えに上がります。
では、宮入りに備えて、今日はゆっくりおやすみ下さい」


私は、ただ静かに頷いた。



「琴葉様、宮殿に生活用品は全て取り揃えてあります。
宮殿には、本当に大切なもののみお持ち下さい」

「はい…」



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