PRINCESS story

いつの間にか時間は過ぎ、琴葉にとっての初めての公務ももうすぐ終わろうとしている。


食事を供にするだけの簡単な公務だとはいえ、琴葉のことが少し気掛かりだった俺は、何も問題なく終えられそうなことにホッとしていた。


それに、流暢な英語でエレナ夫人とコミュニケーションをとる琴葉を見て、今後の公務に対する不安も小さくなった。



食事を終えた俺たち4人は今、イギリス皇太子夫妻を乗せる車が待つ宮殿の門へと向かっている最中だ。




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