愛されたい
こんなことをあたしが思ってると知らずに陽はあたふたしながら顔を覗いてきた。



カッコいいなぁ…



この人が好きなんだとイヤなほど感じてしまう。





陽のせいで苦しくて泣いているのに大好きで…



陽のせいで胸の奥がギューってして息もまともにできなくて…



陽が愛しくて…





「…大好きなの…」




気付いたら声に出して言っていた。




「え!?あー…うん」




っ!!!なんで……?




「どうして!?あたしのこと好きでもないくせに抱きしめたりしないでよ!!!!」




陽にギュってされたとき一瞬嬉しかった



でもそれはほんの一瞬で



すぐ、怒りが込み上がり陽を力いっぱい突き飛ばした。





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