愛されたい
「だめ…言っちゃいけないの。言っちゃったら…陽あたしのこと嫌いになっちゃう…っ」



「はぁ?なんだよそれ!!言え!!」



「やだ言わない!!」




こいつ意外と頑固なんだよな…




「んじゃ泣くな」



「ん…もう泣かない……ぅ…うぅ」




泣いてんじゃねーか




「泣かないんじゃないのか?」



「うぅ…よーうー…」




津美は顔を俺の胸に押し付けた



頑固で泣き虫で寂しがり屋で…



のくせに人を頼らず一人で抱えちまう津美が




「好きだよ。だからお前が不安に思ってること全部知りたい。一人で抱え込むな、俺を頼れ」




津美の頬を優しく包みキスをした




「陽…陽!!大好きなの…陽がほしい」
< 44 / 50 >

この作品をシェア

pagetop