Love...
Hazimari...


朝の光を浴びながら
身支度をして外に出た。

ゆっくり散歩気分で
学校に向かうのは
結構好きだったりした。


克「…今日は金曜日か。」


明日が休みと思ったら
重いカバンを肩にかけても
足はずいぶんと軽くなる。

電車を乗り継いで一時間,
ようやくたどり着く学校。
必死に勉強して受かって
もう1年と3ヶ月,毎日毎日
ここに来ている。


克「…にしても暑いな。」


今はもう7月。
梅雨は明け,もう蝉に
耳を痛くさせられる時期に
差し掛かっていた。


ガラガラ


敦「お,きたきた!」


この時からもう始まって
いたのかもしれない。

敦が持ってきた出会いの紐は,
きっともう俺に巻き付いて
ほどけなくなっていた...
< 1 / 22 >

この作品をシェア

pagetop