Love...
Deai...



俺は有紗という女を声とメールを頼りに
イメージしてみた。

きっと,髪は金髪だろう。
背は160ないくらいで,
化粧は素っぴんが想像できないくらい
ケバく,厚化粧で,
服装は露出が激しい派手なものだろう。

結構,いい線いってると思う。

会うときがある意味楽しみだ。


そうして時間を潰すうちに5時...


克「…風呂入るか。」


俺は準備を初め,5時30分に家を出た。

電車を一本乗り,待ち合わせ場所の店に。
あ,店っつーのは所謂クラブだ。
クラブはうるさいが盛り上がりやすい場所
でもあり,しかも隅に個室があったりする。
まぁ,これは[vip]だけだろうが。


《♪〜♪♪〜》


そして駅を出て,ちょっと歩いたとこで
携帯電話が鳴った。

時間も時間でギリギリだった俺は
画面も見ずそれに出た。


克「もしもし。」

佳<< よぉ,克哉!

克「佳か。何だ?」

佳<< 冷てぇなっ!


はっきり言って今はもう5時50分過ぎだ。
相手してる余裕なんてない。


克「今店に向かって歩いてんだ。」

佳<< だから電話したんだよ(笑)

克「…どうゆう意味だ?」

佳<< 後ろみろよ。後ろ。


俺は携帯電話を耳に当てながら
言われた通り,振り返ってみた。


克「…あ。」


70mほど離れた所に佳が歩いて来てた。


ブチッ ピーピーピー


俺は携帯電話を切り,佳を待った。
< 13 / 22 >

この作品をシェア

pagetop