Love...
Deai...
俺は有紗という女を声とメールを頼りに
イメージしてみた。
きっと,髪は金髪だろう。
背は160ないくらいで,
化粧は素っぴんが想像できないくらい
ケバく,厚化粧で,
服装は露出が激しい派手なものだろう。
結構,いい線いってると思う。
会うときがある意味楽しみだ。
そうして時間を潰すうちに5時...
克「…風呂入るか。」
俺は準備を初め,5時30分に家を出た。
電車を一本乗り,待ち合わせ場所の店に。
あ,店っつーのは所謂クラブだ。
クラブはうるさいが盛り上がりやすい場所
でもあり,しかも隅に個室があったりする。
まぁ,これは[vip]だけだろうが。
《♪〜♪♪〜》
そして駅を出て,ちょっと歩いたとこで
携帯電話が鳴った。
時間も時間でギリギリだった俺は
画面も見ずそれに出た。
克「もしもし。」
佳<< よぉ,克哉!
克「佳か。何だ?」
佳<< 冷てぇなっ!
はっきり言って今はもう5時50分過ぎだ。
相手してる余裕なんてない。
克「今店に向かって歩いてんだ。」
佳<< だから電話したんだよ(笑)
克「…どうゆう意味だ?」
佳<< 後ろみろよ。後ろ。
俺は携帯電話を耳に当てながら
言われた通り,振り返ってみた。
克「…あ。」
70mほど離れた所に佳が歩いて来てた。
ブチッ ピーピーピー
俺は携帯電話を切り,佳を待った。