あいうえお


「あの!ラッピングお願いします!!」

「ハイ。わかりました。
リボンの色が選べますが何色がよろしいですか?」

リボン!?

考えてなかった……

「…え…えっと…ピ、ピンクで!!」

「クスッ…ハイ。わかりました。少々お待ちください」


わ…笑われた……

恥ずかし…


サキは喜んでくれるかなぁ……


もし、ダメだったら…… 

あぁ""ダメ!!ダメだ!!

これを考えだしたらとまんなくなる!!

ってかヤバ!!
時間ギリギリか?

こんな大事なときにー!!

「あの……お客様様……大丈夫ですか?」

「え!?はぃ!!大丈夫です!!」

「クスッ。お待たせしました。
頑張ってくださいね」


ば…バレてるぅー!!

それより急げー!!!!


――――


ま……間に合った……

「ごめんケンタ!待った?」

「いや。待ってないよ。いこっか」

「うん。あぁ久しぶりだねぇ。あのレストラン行くの」

「前はよく行ったよなぁ」

「そうそう。何かあるたんびにいってたね」

「懐かしいなぁ」
なんか気分がのってきて 
楽しくなってきた。


上手くいきますように


―――――


「はぁ。おいしかった」

「いつ食ってもここのはうまいな」

「ほんとだねぇ」

「なぁサキ……」

「?ケンタどうしたの??いきなりあらたまっちゃって」


スッ……

「これから10年先も、20年先も、どっちかが死ぬときまで、一緒に居よう?
俺がサキをこれから先幸せにしていく。
だから結婚してください。」

「………」

「それ……開けてみて」


………スルッ
       パカッ 

「きれい………」

「それ……サキをイメージして作ってもらったんだ。
受け取ってくれる?」

「バカ……当たり前じゃん……グスッ……さっきの言葉もすごく素敵だった……

ありがとうケンタ………」

サキ

これから今以上にもっともっと

幸せになろうな 





―END―


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