叫び



隣の部屋に不審感を覚えたまま、また何日か経ったある休みの日、買い物から帰って来て何の気なしにマンションの向かいの公園を見ると、1人ブランコにただ座っている男の子を見つけた。





公園にいるのに全然楽しそうではない男の子を不思議に思ったので、私は男の子のもとに行った。





「何してるの?」



「…………」




話しかけると私の方を見上げるものの、こちらを見るだけで黙っている。





少し私の方を見て、また下を向いてしまった。









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