dolce……
お兄ちゃん
[藍side]
家を飛び出して
お兄ちゃんの家に向かう
いつも味方をしてくれる
大好きなお兄ちゃん
急に行っても
大丈夫かな……?
――― ピーンポーン ―――
お兄ちゃんの家の
チャイムを鳴らした
「はいはい」
とお兄ちゃんが
ドアを開けて出てきた
その瞬間
安心のあまり
涙が
溢れ出してきた
「ちょっ!?」
泣く私に戸惑いながらも
優しく頭を撫でてくれた
「中は入れよ」
お兄ちゃんの優しい言葉がすごく嬉しかった……