dolce……


しばらくして
お兄ちゃんが戻ってきた

『誰から?』そう聞かなくても相手はわかる


「帝君からだった」



お兄ちゃんが私の様子を見ながらゆっくり言う


「帝君は何が何だかわからないそうだ」


帝は知らないよね
私の嫉妬だもん



「仲直りしな」

そう言って
お兄ちゃんは頭を撫でてくれた


少し勇気が出てきた
気がした……



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