dolce……
許嫁!?
放課後……
帝に言われたことを
思い出して
裏門に向かった……
帝はすでにいて
私に気付くと手を上げた
そんな些細なしぐさ
とっても嬉しくって……
顔が真っ赤になる
姫にその事を相談すると
ウブだねって言われた
「ごめん。待った?」
私が聞くと
ビン底メガネを外し
「そんなことない」
そう言うと
帝は歩き始めた
追いかけて
隣に行くと……
手を出してきた
その手を
そっと握ると
ギュッと握ってくれた……