dolce……
「藍ちゃん」
「はい!!」
急に由紀子さんに呼ばれ
ビシッと背筋を伸ばした……
「帝をよろしくね」
「……」
「返事は?」
「はい……」
もう怖くって
返事をしてしまった
しょうがないよ
由紀子さんのあの笑顔の迫力
半端ないもん……
はぁ〜……
「じゃあ、私もう行くわね」
言うだけ言うと
由紀子さんは鼻歌を歌いながら
行ってしまった……
何か嵐が去ったような
まだ過ぎ去ってないような