訳あり少女と王子様
店に着いた俺らは店前で別れた。
『じゃ、勧誘代わりに頼むな!』
「おぅ。」
今日も女達、うるせぇんだろうな…
「はぁ…ため息ばっかだな、この頃。」
俺と晶、どちらか一人でも勧誘にいれば
女達は皆、[Legend]に足を運ぶんだ…
俺らは客の前では素を出さないためか、リピーターも多いしな。
[あぁー!嵐くんだぁ!今日も勧誘何だねぇ?]
「えぇ、マリナさんのお相手できないのは残念ですが…」
語尾を伸ばした気持ち悪い声で話す客に眉を下げて言った。
[いぃよぉ!また嵐くんに会いに行くからぁ♪]
って調子にノルから嫌なんだけどな;;
『ホントですか!?嬉しいです!』
なぁんて、思ってもない言葉。