訳あり少女と王子様
話し終えたとき
晶の返答に安心したのか
羅は晶の胸の中で眠ってしまった。
何か…小動物みたい。
『お袋達に知らせないと…』
「妊娠の事は?」
『いゃ…それは言わない。羅自身が言わないといけない事だ。』
“羅がこっちで暮らす事だけ報告だ☆”と穏やかな笑顔で付け足した。
「ふ〜ん。じゃぁ、俺は仕事に戻るな。」
『ぉう、サンキュ。』
二人を残して部屋を出た。
“可愛いな”なんて言いそうになったのは俺だけのヒミツ。