訳あり少女と王子様


【…ワン!】


「きゃっ!…あはははッ、もぉくすぐったいよ♪」




私はしばらく子犬とじゃれていたけど、いつの間にか眠っていた。
子犬も羅の傍で丸くなって
眠っていた。



『……み?………あみ…羅!』

「ふぇ?!……ぁ、兄さん。」


私は兄さんに呼ばれて飛び起きた。


『ったく、暖房ついてるからってタオルケットかけないで寝るな。』

「ふぁい…」


『また、寝ようとすんな。』ペチンッ


兄さんはタオルケットを取って寝ようとした私のおでこを叩いた。

「いったぁい…兄さんひどぃ〜。」


『寝ようとする羅が悪い。』

「寝ることのどこが悪いって言ぅのよ〜?」


『羅、何時かわかってるか?』

「え?……ぁあ!もう1時?夜中じゃん;;;眠いよ〜。」


『今まで寝てて何言ってんだ?』

「だって1時だよ?1時!」

『だからなんだ?お前、8時間は寝てるぞ?』


「妊婦さんは眠くなるの!」



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