訳あり少女と王子様
『あっ、それはうちの店ですよ。ご案内します。』
彼はそう言って笑った。
ヤバっ///…カッコイイかも☆
ま、当たり前か…ホストだもんね。
「ほ、本当ですか!ありがとうございます。」
『いいぇ。はい、ここですよ。誰か指名されますか?』
カランカラン…
【いらっしゃいませ。Legendへようこそ。】
「あっ…」
お店の扉が開いた瞬間、私は場所も気にせず走り出した。
『えっ…?お客様!?』
勧誘の彼が呼び止めているけど、そんなこと関係ない。
兄さん…
やっと会えるんだ…
ガバッ!!
私は1番奥の席で接客していた兄さんに抱き着いた…
【キャア!何なの?この子!】
兄さんが付いていたお客さんや兄さんがビックリしていたけど別にいい。
『え……』
「兄さん…兄さん!」
『え、えっ?ぁ、羅?』
【アキラくぅん、何なのぉ?この子。】
気持ち悪っ…
何で語尾のばすかな;;