奥に眠る物語
「あの指輪。 相方がいらっしゃらないようですね」
ニッコリと笑って女性を伺う。
ってなにやってんだこの男は!!
デリカシーがなさすぎだよ・・・
私はお茶をふき出しそうになりながら彼をみた。
だが、彼は私を気にせず女性の返答を待つのみ。
女性は目を泳がせながら、ゆっくりと口を開いた。
「実は・・・ 最近になってこつぜんと消えたんです。」
「・・それって、隙間とかではないのですか?」
指輪など小さなものは大体タンスの隙間に入りやすいので、私はその可能性を探ってみる。
「いえ。 家中捜したのでそれはないかと・・・」
「大丈夫。 今日、必ず見つかりますよ」
彼はそう言って立ち上がった。
どっからその自信が出るのか不思議でしょうがない。
「とりあえず、貴女はそこから決して動かないでください。 行くよ、皐月」
「えっあの!?」
ズルズルと引きずられるように仏壇のある部屋へ連れて行かれる。
彼は襖を閉めて、私に向き直る。
「さて どうしようか」
「・・・まず、さっきの話の続き お願いします」
つくも神とかよく分からないまま終わらせるわけにはいかない。
私は睨むように言うと、彼は溜め息をついて座った。
ニッコリと笑って女性を伺う。
ってなにやってんだこの男は!!
デリカシーがなさすぎだよ・・・
私はお茶をふき出しそうになりながら彼をみた。
だが、彼は私を気にせず女性の返答を待つのみ。
女性は目を泳がせながら、ゆっくりと口を開いた。
「実は・・・ 最近になってこつぜんと消えたんです。」
「・・それって、隙間とかではないのですか?」
指輪など小さなものは大体タンスの隙間に入りやすいので、私はその可能性を探ってみる。
「いえ。 家中捜したのでそれはないかと・・・」
「大丈夫。 今日、必ず見つかりますよ」
彼はそう言って立ち上がった。
どっからその自信が出るのか不思議でしょうがない。
「とりあえず、貴女はそこから決して動かないでください。 行くよ、皐月」
「えっあの!?」
ズルズルと引きずられるように仏壇のある部屋へ連れて行かれる。
彼は襖を閉めて、私に向き直る。
「さて どうしようか」
「・・・まず、さっきの話の続き お願いします」
つくも神とかよく分からないまま終わらせるわけにはいかない。
私は睨むように言うと、彼は溜め息をついて座った。