奥に眠る物語
「これは夢に違いない・・・」
「残念、夢じゃないんだな、これが」
彼は自慢げにそういいながら手に持つ袋を掲げて見せた。
「コレ。スポーツドリンクとか色々入ってるから 風邪じゃ買い物とか出れないでしょ」
「あ、ありがと・・・っ?!」
袋を受け取ろうとした瞬間、急にたちくらみが襲ってきた。
足がもつれ、倒れそうになった瞬間抱き留められた。
シャラン、とネックレスが流れる。
「・・っと。 大丈夫かい?」
「え、えぇ。 ありがとう・・・」
必然的に彼に密着することになる。
身体が強張り、体温が上がる。
どうしよう。離れたいけど身体に力が上手く入らない。
これは風邪のせいだろうか?
「・・立てるかい?」
「ごめんなさい、上手く力が入らないの」
「そうか、なら」
そう言ったと同時に身体が宙に浮く。
気付けば、彼に私はお姫様抱っこをされていた。
「って、え? 何、ちょ、憑雲さん!!?」
「ゴメンね、女性の部屋に踏み込むのは気が引けるけどこの状況は仕方ないよ」
ずかずかと私の部屋に入ってくる彼。
恥ずかしくてしょうがない。
まぁ、部屋に物はあまり置いていないので散らかっている事はないのだが。
「残念、夢じゃないんだな、これが」
彼は自慢げにそういいながら手に持つ袋を掲げて見せた。
「コレ。スポーツドリンクとか色々入ってるから 風邪じゃ買い物とか出れないでしょ」
「あ、ありがと・・・っ?!」
袋を受け取ろうとした瞬間、急にたちくらみが襲ってきた。
足がもつれ、倒れそうになった瞬間抱き留められた。
シャラン、とネックレスが流れる。
「・・っと。 大丈夫かい?」
「え、えぇ。 ありがとう・・・」
必然的に彼に密着することになる。
身体が強張り、体温が上がる。
どうしよう。離れたいけど身体に力が上手く入らない。
これは風邪のせいだろうか?
「・・立てるかい?」
「ごめんなさい、上手く力が入らないの」
「そうか、なら」
そう言ったと同時に身体が宙に浮く。
気付けば、彼に私はお姫様抱っこをされていた。
「って、え? 何、ちょ、憑雲さん!!?」
「ゴメンね、女性の部屋に踏み込むのは気が引けるけどこの状況は仕方ないよ」
ずかずかと私の部屋に入ってくる彼。
恥ずかしくてしょうがない。
まぁ、部屋に物はあまり置いていないので散らかっている事はないのだが。