奥に眠る物語
彼がさげすみながらオーナーに言葉を吐き捨てる。
その態度にカッとなったオーナーは、彼の襟首を掴んで勢い良くひきつけた。
彼のポケットから、二つの指輪が落ちる。
「言わせておけばなんだ? 壊せば消えるやつがでかい口叩いてんじゃねぇぞ!!」
ゆするようにそういうが、彼はまるで相手にしていないようなそぶりでため息を漏らす。
「それはこっちのセリフだよ。 あんただってその胸の真ん中辺りにある物つぶせば終わりじゃないか」
トン、と人差し指をオーナーの胸に置いた瞬間、オーナーが苦虫を噛んだような顔をした。
私は二人の殺気紛いの雰囲気に、何も出来ずにただ行く末を見守っているばかり。
不意に、両肩に手が置かれた。
ビックリして左右をみると、そこには李玖と和華がいた。
「久しゅうな、皐月!」
「心配で思わず出てきてしもうたわ」
二人がそういって笑ってくれる。
私は安心して二人に微笑みかけた。
「ありがと、二人とも ・・ねぇ憑雲さん止めることって出来ないかな」
私がそういうと、二人ともすごく嫌そうな顔をした。
「い、やぁ・・・ 俺にはちょっと・・」
「そ、そんなことウチ、天と地がひっくり返っても出来ないで!?」
「・・・じゃぁ、終わるまで待つしかないってこと?」
そういうと、二人そろって頷いた。
なんて仲がいいんだ、この夫婦は。
その態度にカッとなったオーナーは、彼の襟首を掴んで勢い良くひきつけた。
彼のポケットから、二つの指輪が落ちる。
「言わせておけばなんだ? 壊せば消えるやつがでかい口叩いてんじゃねぇぞ!!」
ゆするようにそういうが、彼はまるで相手にしていないようなそぶりでため息を漏らす。
「それはこっちのセリフだよ。 あんただってその胸の真ん中辺りにある物つぶせば終わりじゃないか」
トン、と人差し指をオーナーの胸に置いた瞬間、オーナーが苦虫を噛んだような顔をした。
私は二人の殺気紛いの雰囲気に、何も出来ずにただ行く末を見守っているばかり。
不意に、両肩に手が置かれた。
ビックリして左右をみると、そこには李玖と和華がいた。
「久しゅうな、皐月!」
「心配で思わず出てきてしもうたわ」
二人がそういって笑ってくれる。
私は安心して二人に微笑みかけた。
「ありがと、二人とも ・・ねぇ憑雲さん止めることって出来ないかな」
私がそういうと、二人ともすごく嫌そうな顔をした。
「い、やぁ・・・ 俺にはちょっと・・」
「そ、そんなことウチ、天と地がひっくり返っても出来ないで!?」
「・・・じゃぁ、終わるまで待つしかないってこと?」
そういうと、二人そろって頷いた。
なんて仲がいいんだ、この夫婦は。