奥に眠る物語
「あ、あのちょっと待ってください!!」
私がそういうと、彼がこちらに振り返ってきた。
「どうした? なんか気になることでもあったかい?」
「え、あの なんか真央くん? が泣いてる気がして・・・」
「・・おねぇさん すごい」
彼の間からするっと抜けて、私にギュウッと抱きつく。
小刻みに身体を震わせ、嗚咽を飲み込みながら泣く姿がなんとも痛ましい。
私は真央と同じ視線になるように、抱きついてくる腕をそっとほどいてしゃがんだ。
「泣きたいときは泣いていいんだよ それで全部流しちゃえば良いんだよ ・・・我慢しないで」
「っふぅ、あり、がと おね、さん」
「いえいえ。 ほら紙袋取らないと涙でぐしょぐしょになっちゃうよ」
「ぁ、それはっだめぇ・・・!!!」
真央の制止も聞かず、紙袋に手をかけてゆっくりとあげる。
・・・お?おおお?
半分くらいまで取ってピタリと手が止まった。
いや・・・これはまた。
なんといいますか、この服が似合わない顔をしていらっしゃる・・・
ちょっと骨ばった輪郭に、肉があまりついていない頬。
思わず、半分くらいまで取った紙袋を戻してしまった。
「さ、もう大丈夫でしょ! 戻っておいで」
「・・・? は、はい」
真央はなにか疑問を抱いたようだが、私が背中を押すと真奈のところへ走っていった。
私がそういうと、彼がこちらに振り返ってきた。
「どうした? なんか気になることでもあったかい?」
「え、あの なんか真央くん? が泣いてる気がして・・・」
「・・おねぇさん すごい」
彼の間からするっと抜けて、私にギュウッと抱きつく。
小刻みに身体を震わせ、嗚咽を飲み込みながら泣く姿がなんとも痛ましい。
私は真央と同じ視線になるように、抱きついてくる腕をそっとほどいてしゃがんだ。
「泣きたいときは泣いていいんだよ それで全部流しちゃえば良いんだよ ・・・我慢しないで」
「っふぅ、あり、がと おね、さん」
「いえいえ。 ほら紙袋取らないと涙でぐしょぐしょになっちゃうよ」
「ぁ、それはっだめぇ・・・!!!」
真央の制止も聞かず、紙袋に手をかけてゆっくりとあげる。
・・・お?おおお?
半分くらいまで取ってピタリと手が止まった。
いや・・・これはまた。
なんといいますか、この服が似合わない顔をしていらっしゃる・・・
ちょっと骨ばった輪郭に、肉があまりついていない頬。
思わず、半分くらいまで取った紙袋を戻してしまった。
「さ、もう大丈夫でしょ! 戻っておいで」
「・・・? は、はい」
真央はなにか疑問を抱いたようだが、私が背中を押すと真奈のところへ走っていった。