《短編》交差する恋
楽しいことはすぐに終わる。
舞美ちゃんとの時間はあっという間で、2人で笑ながら帰っていた。
すると、あたしの目の先に止まった竜の姿。
…と、女の人。
あたしたちから、女の人の顔は見えない。
けど、竜は笑っていた。
「…どうするの……?」
舞美ちゃんの言葉を聞いて、あたしは真っ直ぐ突き進む。
「えっ、行くの!?」
「行く!」
これで行かなかったら、あたしは信じてることにならない。