《短編》交差する恋

あたしは舞美ちゃんのいる、後ろを向いた。


さっき呼ばれた時、下を向いていたのに、いつもの舞美ちゃんに戻っていた。


「帰ろっ?」


「うん…っ!」


あたしは気になったけど、舞美ちゃんも竜も、信じることにした。





―――2ヶ月後


あれからあたしと竜は、少しだけ隙間が出来た感じ。


年も越した1月半ば。


あたしは今日、竜との隙間を埋めようと、いきなり家を訪ねて驚かそうと考えていた。


服を重ね着して、マフラーを巻いて家を出る。





< 19 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop