《短編》交差する恋


未来ちゃんはすぐに電話に出てくれて、今から迎えに行くと言った。


「加奈!…大丈夫?」


未来ちゃんの顔を見た瞬間、泣き出すあたし。


家に着いて、あたしはすべてを話した。


「…2人には…何かありそうだね…。

今日は勢いで走ってきちゃったんだよね?

今日は無理でも、明日、竜か舞美に電話してみるといいよ。

きっと、きっと何か理由があるんだよ。」


未来ちゃんは丁寧に答えてくれた。


あたしの涙は流れなくなっていた。





< 22 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop