《短編》交差する恋
未来ちゃんはすぐに電話に出てくれて、今から迎えに行くと言った。
「加奈!…大丈夫?」
未来ちゃんの顔を見た瞬間、泣き出すあたし。
家に着いて、あたしはすべてを話した。
「…2人には…何かありそうだね…。
今日は勢いで走ってきちゃったんだよね?
今日は無理でも、明日、竜か舞美に電話してみるといいよ。
きっと、きっと何か理由があるんだよ。」
未来ちゃんは丁寧に答えてくれた。
あたしの涙は流れなくなっていた。