《短編》交差する恋
竜は舞美ちゃんと反対側に座った。
「…竜は…、舞美ちゃんが好きで、近付きたくて…あたしと付き合ったんでしょ?
あたしは…、まんまと引っ掛かって…竜を信じた…。
…バカみたい。
竜なんか信じるんじゃなかった!」
真っすぐあたしを見つめる竜に訴えた。
「…言いたいことは…それだけ?」
少し悲しい顔をして言う竜。
あたしは思わず目を見開いた。
それだけ…?
どういうこと…?
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