もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
「おまえの全てを、そいつに見せられるか?
おまえの過去全てを、そいつに話せるか?
おまえがしてきたこと全て、そいつが受け止めてくれると思うのか?」






哲也は


冷静に


的確に


あたしの不安を煽る。







「でも、誰にだって、過去はある。
秘密だって、ある」




あたしは、震える声で言葉を紡いだ。

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