もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
「学校も辞めるか?」
そう言ってあたしのネクタイをつかみ、シュルッとほどく。
「誰が金を稼いでいると思っているんだ」
あたしを見下ろす哲也の瞳が冷たく揺れ――…
あたしは、唇をかみ締めた。
「わかった。
出て行く」
「え?」
あたしの言葉が、予想したものと違ったらしく。
哲也はかなり驚いた顔をした。
そう言ってあたしのネクタイをつかみ、シュルッとほどく。
「誰が金を稼いでいると思っているんだ」
あたしを見下ろす哲也の瞳が冷たく揺れ――…
あたしは、唇をかみ締めた。
「わかった。
出て行く」
「え?」
あたしの言葉が、予想したものと違ったらしく。
哲也はかなり驚いた顔をした。