もう、誰も愛さない。って決めたのに【完】
懐疑 -光ー
早めにもぐりこんだベットの中。
見上げる壁の時計の針が、いつもより遅く進むように感じる。
早く明日になればいいのに。
そう考えれば考えるほど、時の流れはオレを嘲るかのように、その刻みを遅くする。
いつもより早い心臓の鼓動が、オレの時間の感覚を麻痺させ。
心に、不安が頭をもたげ。
目が冴え
疑問が――…
心に、頭に、渦を巻く。